ゴキゲン中飛車対策 超速基本図までの変化 その1

村山慈明の居飛車対振り飛車 知って得する序盤術 (NHK将棋シリーズ)
- 作者: 村山慈明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/05/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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角換わりへの道
角換わりへの道
初心者が困る戦型に角換わりがあります。居飛車党を選択した場合必ずつきまといます。(まじめ人間はオールマイティに振り飛車も指してやろうと密かに思っています。しかし、本格派と言われたい浅はかな欲望のためにまずは本格派居飛車党を目指します)角道をあけないのももちろん戦略ですが、角交換にビビって開けないのはナンセンス。
角交換になって自陣に打ち込まれあっという間に不利になってしまうことは誰しも経験していることと思います。
腰を掛けて?(腰を据えて)勉強しないといけないでしょう。
角換わりの棋書は、意外と少ないです。(振り飛車はたくさんあって羨ましいです)級位者向けのわかりやすい棋書が必要になります。
ネット上にはたくさんの情報があって少ないはずの棋書の中でも悩んでしまいます。
候補となる棋書は
角換わりの入門として
西尾明先生の マイコミ将棋BOOKS よくわかる角換わり
阿久津主税先生の 矢倉・角換わりの教科書
次のステップとして最近発売された 塚田泰明先生の 角換わり 初段の常識
が考えられます。
さらに詳細になると
後手番一手損角換わりなら
山崎隆之先生の 山崎隆之の一手損角換わり (マイナビ将棋BOOKS)
佐藤康光先生の 佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)
糸谷哲郎先生の 現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~ (マイナビ将棋BOOKS)
青野照市先生の 後手番一手損角換わり戦法:一気に敵陣撃破! (スーパー将棋講座)
角換わり腰掛け銀なら
日浦市郎先生の 角換わり腰掛け銀最前線 ~いま、プロが注目する三つの指し方~ (マイナビ将棋BOOKS)
吉田正和先生の これからの角換わり腰掛け銀 (マイナビ将棋BOOKS)
最新型なら
小林裕士先生の 角換わりの新常識 ▲4八金・2九飛型徹底ガイド (マイナビ将棋BOOKS)
などあります。
少ないはずが結構たくさんありましたね。
まずは、角換わりの名著と言われている西尾明先生の”よくわかる角換わり”から(re)スタートして行きたいと思います。
浮き浮き(ウキウキ)飛車戦法(目くらまし戦法)対策 序章
相手先手、私、後手番のある序盤戦
▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲2六飛
定跡通り、飛車先を切られないように△3三角と受けたところ▲2六飛?!
何じゃコラー?????、としばし指す手が止まってしまいます。
▲7六歩でしょ。そこから△2二銀として角換わりじゃないのか。
△8四歩、▲3六飛??!!(エッー)
3四の歩がタダでとられちゃうじゃねーか。何じゃコラ-ともう一度・・・。もう歩は助からない。でもなんだか怖ーい。(すでに相手に呑まれています)
ビビって△3二金と上がり、▲3四飛とまんまと歩をとられあれよあれよと。
その後は 飛車に存分に暴れられてしまって完膚無きまでたたきのめされました。(ガーン)
私、これが浮き浮き飛車戦法とは知らず、タテ歩取り戦法だと思っていました。
どこかで横歩取りじゃなくタテ歩取り戦法なるものがあるとおぼろげながら知っていたので。
今は違います。タテ歩取りは相掛かりから飛車先交換し、浮き飛車にかまえ△3四歩と角道をあけたときに▲3六飛と寄って歩をとろうすることで△3三金と受けさせる将棋です。このように角頭であっさり歩をとられるようなものとは違います。(いずれタテ歩取り戦法についても書きたいと思います)
しばらくの間は、相手の戦法もわからずこの奇襲野郎、歩はくれてやるわいと無視して自陣の整備をして戦っていました。
奇襲戦法に対しては、相手の誘いに乗らず自分の道を突き進むことでも大切です。特に正体が掴めないときはなおさらです。
以前2017年のNHK将棋講座で山崎隆之八段がおっしゃっていました。
”浮き飛車””対策”として検索することでようやくこの奇襲戦法名前を知ることになるのです。(なぜもう少し早く検索しなかったのか)
まず、この奇襲戦法は、
浮き浮き飛車戦法
ウキウキ飛車戦法
目くらまし戦法
と言われており決まった名称はどうやらないようです。
戦法名がわかれば棋書の入手です。
豊川孝弘先生著
の第1章 p48-55に浮き浮き飛車戦法として紹介されています。
対策書ではありませんがまずは相手を知ることは大切。そして、少なからず対処方法はのっているだろうという目算です。
現在新刊とは販売終了しているみたいです。中古品(古本)として入手しました。
次回対策方法を考えていきたいと思います。
Shogipic(将棋の局面図を作成できるサイト、無料で提供されています。大変素晴らしいサイトです。)
なぜあなたの将棋は定跡書通りならないのか?その6
奇襲戦法対策
奇襲戦法の棋書について
様々な奇襲戦法。自分が何にはめられたのかもわからないのでは、まじめ人間としては不本意です。
どんな奇襲戦法があるのかを知る必要があります。
たくさんの奇襲戦法を知るにはとにかくたくさん奇襲戦法が載っている棋書にあたるべきです。まじめ人間には奇襲戦法を成敗したいという欲求もあるでしょう。そうするとついつい奇襲対策本に目がいってしまいますが、そこはまずは奇襲本からあたっていきましょう。
湯川博士著 森鷄二監修の
奇襲大全 (マイナビ将棋文庫) (文庫本として復活)
まじめ人間にはビックリしてしまうようなネーミングで様々な奇襲戦法が紹介されています。戦国時代を彷彿とさせる信長流、謙信流、家康流などに分類(?)されています。日本史を思いだして、奇襲退治を目指していたのについつい奇襲戦法を指したくなってしまいます。ロマンを感じて奇襲側につきたくなってしまうのがまじめ人間の性なのでしょう。本質を理解したいという欲求がここでも襲って来ます。
これで相手の奇襲戦法について知ることが大切です。(しかし、これだけではきっと不十分だと思っています。)
なぜあなたの将棋は定跡書通りならないのか?その5
棋書について
棋書の選び方
世の中にはごまんと棋書が溢れています。昨今の将棋ブームで出版数も多くなっています。
効率よく勉強し上達したいのが人情です。選び方も大切になります。
Amazonの書評を見たり、
棋書の書評でで有名なサイトと言えば
▲【将棋本】 棋書購入検討・感想スレ▽のまとめブログ【レビュー・評価】
などがあります。
私も利用させていただいていて非常に役に立つサイト思っています。造詣の深い方たちが、そして実際に棋力があり強い人たちの推薦ですから間違いありません。
しかし、力のない低級者にとっては難しいこともしばしばです。
入門者向けの棋書は明らかですから、選ぶのにはそんなに苦労しません。問題はその次ステップです。入門のレベルを脱した初心者から2,3級位向けの本を選ぶのが意外に難しいと思われます。有段者向けの本を購入しても役に立たないことは、私自身が非常によくわかっています。
入門のレベルは乗り越えた初心者から2,3級位向けの棋書について私なりの棋書を紹介したいと思います。
ネット将棋では様々な戦法と対峙しなければなりません。そこで、まずはどんな戦法があるのかから理解する必要があります。
まずこれには、上野裕和五段の
【増補改訂版】将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
【増補改訂版】将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
が良いと考えています。著者も述べていますが定跡書とは一線を画します。いろいろな戦型、戦法をその歴史から勉強することが出来ます。
まじめ人間にありがちな、
本質を理解したい、歴史を知りたい、その上で最新形を指したい、そして勝つ。というとんでもない理想を実現させる最初のステップとしておすすめできます。
まずは、定跡書ではなく浅く解説されている本ですのでこれで強くなるとはいえません。しかし、これから勉強していろいろな戦型、戦法の大枠を捉えておくことは非常に重要です。知識を深める前に、幅広くたくさんの引き出しを作っておくことが非常に大切と考えます。
上野裕和先生、是非とも相振り飛車編の増補改訂版の出版をお願いします。

【増補改訂版】将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 上野裕和
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【増補改訂版】将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)
- 作者: 上野裕和
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
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なぜあなたの将棋は定跡書通りならないのか?その4
相手の奇襲戦法がわからん。
知識がなければ相手が奇襲戦法を使っているのかどうかわからんということがあります。
初見のものは確かになんだかわかりません。こちらに知識がなければまったくです。当たり前です。知らないものは知らないのです。
その際は、力戦型として分類して棋譜を保存しておきましょう。
まじめな人はまた有利な展開です。知識があればわかるのです。
深い知識はいりません。あなたの購入した本の中にその答えがあるからです。
社会人、まじめをとことん利用するところです。
奇襲戦法の棋書を普段からパラパラめくっておきます。また、目次だけ眺めるのも良いでしょう。くらった戦法はその特徴から想像できます。そして、棋書からその戦法の名前がわかったら、グーグル先生に聞いてみましょう。
ネット上にその対策方法がきっと記載されているはずです。
しかし、アナログ世代であるが故に、ネット上でいくら見ても覚えられない、頭に入らない頭位こともあります。
やっぱり本でしっかり勉強しないとな。とまじめ人間は思ってしまうのです。
棋書に従って勉強し、ネットの情報はあくまで補助的なものと考えましょう。